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AFTER HOURS
編集後記

2019年04月24日 Vol.353

今週も最後までお付き合いありがとうございました。堅い話も軟らかい話もありましたが、どれか気に入っていただけたでしょうか。

先々週号で大特集した東京ドームシティ・ギャラリーアーモで開催中の「櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展」、行ってきました! メルマガ連載でもおなじみ、日本唯一の「アウトサイド・キュレーター」を名乗る櫛野展正が、2012年の鞆の津ミュージアム開館からずっと続けてきたアウトサイダー・アーティスト巡礼。その集大成となる今回のグループ展は、参加作家数およそ70人/組というメガボリューム。

そのひとりずつが尋常ならざる熱量の持主だけに・・・・・・ふつうの展覧会だと「楽しかった」「勇気をもらった」「創作意欲が湧いた」などと感想が出てくるところが、今回だけはだれもがまず「ぐったり」。参加作家のひとりひとり、作品ひとつひとつに、少しずつこちらのエネルギーを吸い取られる気分で、なんだかアートという名前のブラックホールに落ち込んだようでもありました。こんな気持ちにさせてくれる展覧会って、なかなかないから!


駅にも看板が。となりとのカップリングも渋い


ドーム向かいにあるギャラリー・アーモ。知らないで入ってくる善男善女もいそう


創作仮面館




「独居老人スタイル」でおなじみの戸谷誠さんは、迫力の絵巻物も展示


広島の清掃員画家ガタロ


右は「にがおえコインランドリー」の菅野武志、左は原由希子


原さんは僕が審査員をつとめたヴァニラ画廊大賞にも、自分の左手の中指の皺に魅了された「ゆびふし」を描き続けているが(画面右の2点)、


それとは別のシリーズで、レシートなどを微少な展で埋め尽くした作品群にも驚かされた


料理のイラストと感想を描き続ける小林一緒


性同一性障害、拒食症、鬱などさまざまな困難を抱えながら即興画をつくっている新子


「特殊年賀状」クリエーター深沢佳那子。顔ハメ・パネルも出展


アフリカの土産物センスを感じさせる廃品作家、椿八郎


おしどり夫婦作家・梶田三雄&弘子夫妻


時に100万枚という驚異の枚数を使うブロック折り紙作家・国谷和成・みよ子夫妻




創作こけしと行灯のコンビネーションが楽しい佐藤和博


タバコのポイ捨て帽子に自作の灰皿付き木製人形をつくったことからきっかけとなった飯田喜好


一目瞭然の18禁セクションもあり!


マキエマキからダダカン、広島のスナックジルバまで百花繚乱、オトナのギャラリー




ユーモラスなエロ感覚爆発、スナックジルバの店主・城田貞夫の作品群がひときわ目を引く


こちらもおなじみ「帽子おじさん」宮間英次郎




北九州の成人式といえば「みやび」


デコチャリのデコトラ!


左:いまや全国区人気の西本喜美子
右:スナックサンゴ店主・秋月聖徳太子


夢に出てきた聖徳太子のお告げで、40歳頃から「秋月聖徳太子」を名乗り、数々の楽曲や発明にいそしんでいる


鹿児島・甑島に自作のギャラリーを運営する平嶺時彦




福山市からはカリスマ作家たちのおかんアートも


「珍日本超老伝」に登場した「ハセ川はく製」の剥製師・長谷川芳隆


自作ジオラマで埋まる理容店の店主・一ツ柳史春の作品を解説する櫛野くん――「美容院と理容店って、アウトサイダー作家が多いんですよ!」


独学の石彫家&皿絵画家・小川卓一。現在98歳!


別府の俚謡店主・酒井寅義による仮面群


ショーウィンドウの食品サンプルをフェルト生地や毛糸でつくってしまう、お食事処の三浦和香子


あまりにカジュアルな「カジュアル書道」は杉作J太郎


会期中、毎日ライブペインティングを制作している「あさくら画廊」の辻修平。かつて描いたものの、あまりに長いために描いた本人もずっと一部しか見ることができなかった絵巻物を、今回初めて入口エリアの端から端までを使って展示。こんなふうに見れたの、自分でも初めてです!と感激していた

「アウトサイド・ジャパン展」はゴールデンウィーク中も無休で開館ということなので、ゆっくり時間を取ってアウトサイダーたちに精気を吸い取られに行こう!


櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展
4月12日(金)~5月19日(日)
@東京ドームシティ ギャラリーアーモ
https://www.tokyo-dome.co.jp/aamo/

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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