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AFTER HOURS
編集後記

2017年08月23日 Vol.273

今週も最後までお付き合いありがとうございました。来週が第5水曜で配信お休みなので、いつも以上の大盛り号になってしまいましたが、気に入っていただけた記事、あったでしょうか。

先週は木・金曜と駆け足の石巻取材。土曜の午後からこんどは沖縄に来て、いま火曜の午後、那覇から羽田に帰る機中でこの後記を書いてます。


コザの市場そばに店を開く天ぷら屋で、揚げたて天ぷらと小さな沖縄ソバを買って、店の前のベンチで朝食、最高!

久しぶりの沖縄は那覇とコザ(沖縄市)をめぐりましたが、コザの寂れようにあらためてしんみりしました。コザと言えばかつては基地の街、反戦運動の街、沖縄民謡の街、そしてオキナワン・ロックの街でもありましたが、いまや昼間の商店街はほとんどシャッター壁状態。下手にアーケードつけちゃったので、昼なお暗い雰囲気が、よけい寂しさをつのらせます。

通りに並んでいる米兵相手のバーやポールダンスクラブも平日はほぼ全滅で、週末はやってるんだかどうか・・・。年配ママさんのスナックや深夜おでん屋で、本土返還からバブルあたりまでのコザ最盛期の思い出を聞くのは楽しいけれど、観光客もほとんど素通りという現在のコザ。これからどうなっていくんでしょう。


太平洋戦争の敗戦後、コザにはいくつかの特飲街=特殊飲食店エリア(売春婦を置いた飲食店)ができたそうで、照屋には黒人兵用の、八重島は白人兵用の特飲街だったそうです(『ウェブマガジン「あき地」沖縄オトナの社会学』に教えてもらいました! http://www.akishobo.com/akichi/okinawa/v4)。

かつてはバーが120~130軒も並び、数百人の女性が働いていたという八重島も、いまは静かな住宅街。言われなければ、とてもそんな歴史があったとはわかりません。


八重島の住宅街に潜むオーディオ魔宮・響




その八重島でぽつんと営業しているのが喫茶店『響』。60年前に建てられたという当時の特飲店をそのまま使った建物で、クルマで通りかかったらちょうど営業していたので入ってみると、いきなり目に入ったのが壁際に並べられたビンテージ・スピーカー群。そこから絞り目の音量でバロック音楽が流れています。カウンター脇にはそうとうのオーディオファイルであることを物語る機材類(オープンリールのテープデッキまで完備)。ここは往時の特飲店の雰囲気をかすかに匂わせつつ、最高の機材でクラシックを聴き、おいしいコーヒーを楽しめるというクラシック音楽喫茶なのでした!






入口から喫茶室に続く空間


カウンター下のタイルなどに特飲店当時の造作が残る






ターンテーブル上のレコードは針圧1グラムのカートリッジで再生、パワーアンプはすべて真空管で「直列に3台つなぐ」というパワフルなセッティング!

無造作に詰まれたクラシックのLPに混じって、ジャズの音源や書籍もあったので店主に聞いてみると、「ここで聴きたいというお客さんがジャズも持ってくるんですよ」とのこと。内地や、ときには北海道から音源を持ち込みというお客さんもいるそうで・・・こんなすごい店が東京でも那覇ですらもなく、コザの住宅街に隠れていたなんて。村上春樹さんを連れて行きたい!

往年の沖縄ファンのあいだでは、最盛期のコザを懐かしむ声が多いのですが、いま生き残っているコザの素顔が、今回はすごく気になって、また近いうちに帰ってきそうな気がする・・・うまく記事にできたらいいけれど。

来週8月30日は配信お休み、次回は9月6日です。お楽しみに!

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

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すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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