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AFTER HOURS
編集後記

2017年12月20日 Vol.288

今週も最後までお付き合いありがとうございました。バスキアにジミヘン、ライヒと、幅広すぎるラインナップでお送りしましたが、気に入ってもらえたでしょうか。

バスキアのことはずっと書いておきたくて、ロンドンで展覧会があると聞いて我慢できず、今月初めに急いで行ってきました。展覧会を観にロンドンへ、なんて書くとセレブっぽいかもだけど、そんなんじゃなくて、クレジットカードでこつこつ貯めたポイントを航空会社のマイルに振り替えて特典航空券をゲット。ホテルは割高なので安いエアB&Bを借りて、たった4泊のあわただしい旅でした。そういえば借りた部屋がチェルシーで、しかもフットボール・クラブのすぐ隣。ふだんは静かな住宅街だけど、ちょうど試合の日に当たって、その夜だけ様相一変。かつてのようなフーリガンこそいないけれど、ものすごいエネルギーが駅からスタジアムまでずーっと続いて、最高の雰囲気でした。

ときどき受けるインタビューのなかで、スナックについての話がけっこうあって、「いまも毎晩飲みに行くんですか?」とか聞かれて・・・行くわけないでしょ! でも考えてみると、ちょっと前までは地方出張に行ってもスナックに行くのが楽しみのひとつだったけれど、最近はぜんぜん行かなくなってしまった。なぜかというと、ホテルの部屋でコンビニメシを食べながら、パソコンでネットフリックス観てるほうが楽しいから!

ネットフリックス(Netflix)にハマってるひと、多いですよね。特に1話完結じゃなくてシリーズものになると、もうテレビドラマとは言えない、完全に大長編映画のクオリティだし。それも劇場公開映画だけでなく、独自コンテンツの番組にすごくおもしろいのが増えていて、ニュースによればネットフリックスが来年、コンテンツ制作に投入する予算が70億ドル(7000億円以上)というから、とんでもないことになってます。たぶんいま、いちばんおもしろい脚本はハリウッドの映画会社じゃなくて、ネットフリックスみたいな独自コンテンツ配信サービスに集まる時代なのかもしれない。

最近もデヴィッド・フィンチャーの『マインドハンター』とか、実在の連続爆弾魔ユナボマーを題材にした『マンハント』とか、一気見せざるを得ないシリーズにハマりましたが、今週号を準備しながら観ていたのが『ゴッドレス』。すでにSNSなどで話題になっているし、観たひとも多いのでは。


「Godless」予告編

あのスティーヴン・ソダーバーグが制作陣に加わっている『ゴッドレス』は、全7話のオリジナルシリーズ。すごく骨太の西部劇で、ドラマとして完璧な出来なんですが、その展開と同じくらい魅了されたのがアメリカ開拓時代の風景描写。どこまでも広がる大平原をたったひとり、馬でず~~~っと走っていくと、その先に小さな家があって、窓に明かりがともり、煙突からけむりがのぼって・・・みたいな、アメリカ人のほとんどがこころの奥に抱く原風景が見事に捉えられていて、この作品のもうひとつの主人公は風景と馬なんじゃないかと思わされます。

このメルマガでは「ロードサイドUSA」をずっと掲載していますが、『ゴッドレス』を観ているうちに、もういちどアメリカの田舎を運転して回りたい気持ちが抑えがたくなって・・・どうしよう。

来週はまた、ずいぶんちがったロンドンにお連れします。今年最後のロードサイダーズ・ウィークリー、楽しみにお待ちください!

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編集後記バックナンバー

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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