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AFTER HOURS
編集後記

2013年05月15日 vol. 067

今週も最後までお付き合い、ありがとうございました。謎の怪人マンタム、いかがでしたか。アトリエ、最強でしたね~。僕も「床の見えない部屋」はずいぶん取材してきましたが、これだけすごくて、しかも「土禁」(土足禁止)という部屋は初めてかも。でも、マンタムさんのテイストが好きなひとにとっては、最高に居心地いい空間でもあり。「断捨離」とか、バカなこと言ってるひとには一生わからないでしょうけど。前にインタビューで答えたけど、捨てられるひとの部屋には、捨てられるものしかないんですよね、結局。

メルマガ関連のお知らせのほかにも、僕個人で気になったことをときどきFacebookに書き込みするのですが、先週書いたうちでものすごく「いいね」や「シェア」が多かったのが、オランダ新国王即位イベントの動画でした。世界のトップDJ、アーミン・ファン・ビューレンと、コンセルトヘボウ管弦楽団が大観衆の前で爆音トランスをプレイするなか、新国王一家がサプライズで登場するという・・・しかも運河から・・・。アムステルダム移住を夢見て、遠い目になったひともいっぱいいるはず。

今回のウィレム=アレクサンダー国王とマキシマ王妃の即位式には、日本から皇太子と雅子様も参加していたのはご承知のとおり。しかしその皇室ではこれがYOSHIKIやサングラス外したエクザイルになるわけで・・・それを「民度の差」と言ってしまえばそれまでだけど。

ちなみにアーミン・ファン・ビューレンはオランダが生んだ超人気トランス系DJで、推定資産40億円。このクラスになると年間所得は10億円以上だし、ひと晩のギャラも1千万円単位のはず。そしてコンセルトヘボウはもちろん、世界最強オーケストラのひとつ。すごいですねえ。

YOSHIKIもエクザイルもいいアーティストだと思うし、音楽自体にいちゃもんつけたいわけじゃありません。じゃあどこがちがうのかと考えると、やっぱり「リアリティ」に尽きるんじゃないかと。

オランダの王室は(国民も)もちろんコンセルトヘボウが好きだろうし、ファン・ビューレンやティエストの「ダッチ・トランス」も好きでしょう。ロイヤル・ファミリーだって深夜のパーティでトランス踊るだろうし、トップDJならセレブリティの前でプレイすることも多いだろうから、個人的に知り合いかもしれない。つまりパーティの主役である王室と、参加者である国民の嗜好がそのまま反映されているから、あんなに熱狂的で、ハッピーな雰囲気が画面からも伝わってくるわけです。

でも日本の皇室が好きな音楽って、ほんとにYOSHIKIやエクザイルなんだろうか。ロイヤル・ファミリーが皇居の奥深くで、エクザイルのDVD見てダンスの練習とか、してるだろうか。

別にはやりの音楽で大騒ぎすればいいってもんじゃないので、もし皇室の方々がクラシック好きなら、小澤征爾を迎えて武満徹の名曲をN響で演奏するとか、そういう荘厳な雰囲気でもいいはず。それはそれで素晴らしい式典になるだろうし。オランダと日本の皇室式典を比べて違和感を覚えてしまうのは、だからアーティスト自体の差というよりも、人選の裏に見え隠れする不純度なんでしょうねえ。

来週もとびきりの大ネタを準備中です。水曜朝をお楽しみに!

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編集後記バックナンバー

FACEBOOK

BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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