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AFTER HOURS
編集後記

2014年11月12日 Vol.139

今週も最後までお付き合い、ありがとうございました! 感想、ぜひFacebookページまでお寄せください。

フランス特集と一緒に、今週はアインさんの「案山子X」徳島編をお送りしました。すごいことになってますよね~、最近の田舎は! 

実は先月、10月25日に徳島県の池田町でトークをしたのですが、そのとき参加者のひとりから教えてもらったのが、今回の「かかしの郷」。すぐにアインさんに情報を送ったら、「ちょうどこないだ行ってきて、いま原稿を書いてるところです!」という返事が。びっくりするような偶然でした。


例によってシャッター商店街が駅前から続く池田町(現・三好市)のありさま


スーパーも潰れて、元の店名が謎な状態


しかしカラオケ喫茶だけは朝っぱらから元気!


一説によれば、人口あたりのスナック軒数が日本有数だという池田町だけに、スナック・ウォッチングはかなり充実。こちら名前で勝利の「そんなバナナ」


路地の「ボス」・・・




トーク会場になった情報発信基地「スペースきせる」は、築150年の町屋を活用したイベントスペース。池田町には長年、専売公社のたばこ工場があり(現在はショッピングセンターに)、「たばこの町」として栄えてきた

都会どころか郊外ですらない、100%田舎のあちこちで、こんなふうにクリエイティブな案山子シーンが展開していること。それがすべてアーティストでも彫刻家でもない、シロウトの地元民によって制作されていること。アウトサイダー・アートとすら認識されず、本人たちもアートとはまったく思っておらず、おまけに案山子本来の目的である、カラスや雀を追い払うことにも、おそらくまったく役に立たないまま、こんなふうに増殖し続けていること。もしかしたらアインさんは、ほんとにすごい領域に、知らず知らずのうちに踏み込んでいってるのかもしれません。愛車のスーパーカブに乗って・・・。

池田町でトークのあと、「かかしの郷」で盛り上がっていたら、「そんなのだったら、このすぐそばにもありますよ」と言われて、半信半疑のまま外に出てみて、二度びっくり。ひっそり静まり返った町の片隅に、ひとつだけ電気のついた化粧品店らしき家があり、入ってみたらそこは等身大人形とおかんアートのギャラリー状態! 応接セットには、「かかしの郷」にも通じる等身大人形が寛いでるし、商品だなは手作りグッズで満杯。その中でニコニコ、僕らを迎え入れてくれたのが、黒木公子さんでした。






黒木公子さんのアトリエ(?)前。夜の等身大人形は、そうとう怖い

もともと地元の中学で家庭科の先生から校長まで務め上げ、いまは町おこし企画「うだつマルシェ」実行委員長をはじめ、人形浄瑠璃実行委員会会長、みよし市女性遍路協議会会長などなど、名刺に入りきらないくらいの役職を引き受け、忙しい毎日を送っています。

今年77歳というお年が信じられない、エネルギッシュなトークで僕らを釘づけにしながら、次から次へと作品を見せてくれた黒木さん。これまた本人も、周囲も「アート」だなんて思ってないだろうけど、なにも東京や海外から難しいアーティストを呼んで「町おこしアート・フェス」なんてやらなくても、東京にも大阪にも京都にもない、こんなお宝がちゃんと、すでにそこにあるんですよね。


昼間もずっと開けてるから、みんな勝手に来てお茶とか飲んでるのよ~、と黒木さん


ダイナミックな水彩は、お孫さんの力作








布製の肌の質感もすごいが、毛糸の髪の毛もリアル!


池田町のご当地キャラ「うだつ姫」












「うだつが上がる」の言葉が残る「うだつ」は、隣家との境につくられた土壁。かつては財力の象徴だった。池田町の町内で開催する手作り市「うだつマルシェ」の実行委員長でもある黒木さん。女装でちんどんパレードさせられた男子とともに




お気に入りのカエルくんと記念写真!

来週はまた、ちょっと変わった趣向のネタを用意中です。お楽しみに!


しかし今回、池田町散策でいちばん謎だった物件がこちら。一見、ただの駐車場だが、よく見るとドアの奥が50センチぐらいしかない! 向かって右は、薄い壁があるだけ。池田町のどこでもドア?

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

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すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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