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AFTER HOURS
編集後記

2013年09月18日 Vol.083

今週も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました! 実はこの数週間、メルマガがあんまり長くなりすぎないように、「調整局面」とか思って作ってたんですが(笑)、やっぱりダメでした・・・ネタ、ありすぎて。なので今週も長くて申し訳ありませんでしたが、これでもずいぶん前に取材して、まだ掲載できないでいる記事がいくつもあるんですよね~。どうしたらいいんだろう。

台風が近づきつつあった先週末、新宿のイレギュラー・リズム・アサイラムという小さなスペースでジャカルタ・パンクのドキュメンタリー上映とトークの会がありました。ほんとはメルマガで告知したかったのですが、記事を掲載する前にすでに予約満員。20名ほどでいっぱいになってしまう小さな場所でしたが、お客さんの熱気はすごいものでした。トークの合間にはスタッフ手作りのカレーとかも用意されて、みんな皿を持って立食いしたり。ちょっと野外フェスみたいな雰囲気でした。スタッフのみなさん、どうもありがとう!

ジャカルタ・パンクについては、記事と上映会の告知、あわせて3回ぐらいFacebookに投稿したのですが、見てくれたひとがすでに8000人ぐらい! 売れてるとか売れてないとかじゃなくて、世の中に積極的に関わっていく音楽への関心って、すごく高いんだなと改めて実感しました。そうしてエリート・ジャーナリストのコースから飛び出し、みずからジャカルタのシーンに飛び込んでいった中西あゆみ監督の勇気にも、すごく励まされました。

ご本人は「好きなだけですから」なんて恥ずかしそうでしたが、イスラム教国で、パンクスへの偏見に満ちた環境と、パンクス自体もほとんどが閉鎖的なコミュニティであるなかで、これだけの取材をしていれば、とうぜん危険な目にも、不快な目にもたくさん遭っているはず。それでも「まだまだ終わってないんで」と言いながら、ジャカルタから手持ちで運んできたパンクバンドのTシャツやステッカーを売っている姿には(売り上げが彼らバンドのコミュニティの活動資金に役立てられるそうです)、こころ打たれます。さいわい上映会が大好評で、これから10月にかけて東京以外の場所でも何箇所か開催できそうということなので、機会があればぜひご覧いただいて、あゆみさんのお話にも耳を傾けてみてください。

それにしても音楽って、すごいですよね。セックス・ピストルズが「ノー・フューチャー!」とか歌っていたのは1977年。いまから35年も前のことですが、そのパンク・ミュージックがいまインドネシアの地で、こんなふうに「フューチャー」に向けたメッセージ・ミュージックとして生きているということ。ヒップホップだってそうですが、音楽という表現の持つ世界性というか、可能性に今回はあらためて思いを巡らせることができました。

来週はまた、新しい記事のほかに、新しい連載も始まる予定です。僕自身がつくる記事が減ることはぜったいにありませんが、それに加えて、こうして少しずついろいろなひとに参加してもらうことで、だんだん「ふつうのおもしろい雑誌」みたいになっていけたらと思ってます。ご感想、ご意見聞かせていただけたら励みになるので、Facebookページでコメントお待ちしてます!

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編集後記バックナンバー

FACEBOOK

BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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