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AFTER HOURS
編集後記

2016年08月03日 Vol.222

今週も最後までお付き合いありがとうございました。気に入ってもらえた記事、ありましたか。

「短期集中連載:マニア本の著者に聞く」は、今週お休み、来週とびきりマニアックな新刊をご紹介します。そして今週はそれぞれ30回にわたって続けてきた(つまり1年以上!)、「旅のあはれ」「モノのあはれ」の最終回。毎週、小さな巻頭記事でしたが、作っていておもしろかった! 代わって来週からはまったくテイストのちがう、重量級の連載を始めるつもりなので、こちらもお楽しみに!

渋谷アツコバルーで開催中の『神は局部に宿る』も、会期を延長して、とうとう今週末まで。みなさま、見ていただけたでしょうか。ちょっとでも時間が空いたら、僕も会場に顔を出すようにしているのですが、とにかく予想外の混雑で、スタッフもうれしい悲鳴。来てもらったひとはおわかりでしょうが、アツコバルーは入口で靴を脱ぐシステムで、エレベーターのドアが開くといきなり、入口が靴で埋まってる!なんて光景をよく見ました。靴を手に持ったまま見ているお客さんがいて、「どうしたんですか?」って聞いたら、「脱いどくとこがなくて」とか言われたり。

そしてお客さんのたぶん8割近くが女性! 逆に中年男性の一人客が居心地悪そう・・・笑。展示は「昭和のエロ」だけど、それを平成生まれの女子が笑って見てるって、ちょっと新鮮でした。

今回の展覧会は、いくつか新聞や雑誌にも取り上げてもらいましたが、ほとんどのお客さんはTwitterやインスタグラムのような、SNSで知ってくれた感じがします。会場はすべて撮影OK、動画もOKにしたので、みんなが携帯でどんどん撮影して、どんどんアップしてくれる。それを見た友達が、また来てくれる・・・というわけで、マスコミのどんな記事より、SNSのほうがはるかに強力な情報伝達ツールになっていることを、あらためて実感しました。だから展覧会って、ぜったい「会場撮影OK」にしたほうがいい! 大きな美術館のひとほど、それをなかなかわかってくれないけれど。

で、会場にいると、僕を見つけて話しかけたり、「一緒に写真撮ってください」と言われることがあって、それはうれしいのですが、今回は「これがだれの展覧会だか」わかってないお客さんがすごく多くて、これも新鮮な驚きでした。こっちがうろうろしてると、単に会場スタッフだと思われて「シャッター押して」とか頼まれたり、熱心に写真を見てるひとに話しかけるとギョッとされたり。でも、それは嫌なんじゃなくて、楽しいんです! ほんとに。

秘宝館にしてもラブホテルにしても、それらは僕がつくった作品ではなくて、こちらはただ記録してるだけ。だから本にも書いたけど、「これ、だれが撮った」じゃなくて、「ここ、どこ?」と思ってくれるほうが、ずっとうれしい。渋谷というロケーションも関係してるのかもですが、「だれの作品展」とかまったく気にせず、とにかくおもしろそうだから寄ってみただけ、という若者がいっぱいで、僕にとってそれはワクワクする展開でした。また、こういう展覧会やって、スタッフのおっさんと間違われたいなあ。

・・・と書いているうちに、前に表参道で石川直樹さんの写真展があったとき、石川さんと立ち話してたら、(石川)ファンのおばさまから、「あら、岩合さんですか」って言われたことがあったのを思い出した! ぜんぜん似てないでしょ! 光栄ですけど。こんどはだれに間違われるんだか、楽しみです。

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編集後記バックナンバー

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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