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AFTER HOURS
編集後記

2012年08月01日 vol.029

先々週の編集後記は熱海から、先週は福島のいわき市から、そして今週は鳥取県鳥取市からお送りしてます・・・流れてるなあ、われながら。

世の中には鳥取と島根のどっちが右か左かわからない、などという困ったひとも少なくないようですが(もちろん鳥取が右側で大阪寄りです、念のため)、今夜スナックでは「鳥取って、日本でいちばん人口の少ない県なんですよ、知ってましたか?」と聞かれたけど、ちっとも知りませんでした。そして世帯あたりの軽自動車保有率は日本一の0.976(社団法人全国軽自動車協会連合会調べ 2010年)。ほとんど1世帯に1台ずつ、軽自動車があるってこと。実際、街を走るクルマはやたら軽が多い気もするけれど、まあ地方はみんな似たようなもんだしね。


鳥取西部から島根にかけては出雲大社や境港の水木しげるロードや、観光名所がいっぱいあるのですが、鳥取市は砂丘ぐらいで、「やっぱ松江に負けちゃうんですよ」と諦めムード。飲みに行ったスナックのオカマ・マスターも、「松江にはオカマの店もいっぱいあるけど、鳥取にはうちともう一軒しかないし。やっぱ出入りしてるとこを見られると、あいつそういう趣味かって陰口言われたりするのよ」と溜息。東京の「なんでもあり」状態に慣れちゃうと、見えなくなってくることもあるんですね。

ところで最近、たてつづけに写真雑誌や、一般誌の写真特集の取材を受けました。実は最近のデジカメ高性能化競争にはいろいろ思うところあって、それはつまり「最新のデジカメはちょっと高性能すぎじゃないか」という疑問です。

よく、「すごく高い新型を買ったのに、思ったほどよく写らない」という話を聞くのですが、それはほとんどの場合、デジカメがいけないんじゃなくて、ブレてるだけ。あとは、もともとのデータ量があまりに豊富なために、撮影した画像をちゃんとフォトショップなどで後処理しないと、かえって眠たいイメージになっちゃうから。「がんばって買った高級品より、iPhoneのがきれいに撮れた」なんて話をよく聞くのも、そういうことです。

特に小型の高性能デジカメは、小さな撮影素子でありながらすごく高精度なので、逆に言えばほんの少しのブレが、大きく影響してしまう。だから小さくて高性能なカメラほど、大きくてちゃんとした三脚を使うべきという皮肉な結果になるわけ。なんか、おかしいですよね。

言ってみればそれは、そのへんのコンビニまで買い物に行くのに、「やっぱ軽自動車よりフェラーリでしょ」なんて言ってるのと同じこと。ものすごく高性能のカメラは、ものすごく高性能の自動車と同じように、ちゃんとした技術と場所がないと、真価を発揮できないってことです。

ほんとは雑誌でそういう「本音のカメラ選び」みたいな記事を作りたいと、ずいぶん前から提案しているのですが、そういう雑誌はどこもカメラ・メーカーが大事な広告主なので、当然実現できてません。なので近いうちにそういう、僕なりの写真特集もメルマガでやってみたいと思ってます。お楽しみに! でも、テストのためとか言い訳していろいろ買っちゃいそうで、自分が怖い・・。

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編集後記バックナンバー

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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