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AFTER HOURS
編集後記

2016年06月15日 Vol.216

今週も最後までお付き合いありがとうございました! 気に入ってもらえた記事、ありましたか。

先週は『神は局部に宿る』展の準備とオープンでバタバタ、そのあいだを縫って大阪ロフトプラスワンウエストでは竹熊健太郎さんとのトークがあり、むろんメルマガもありで、かなり危機的状況だったのですが、なんとか無事に展覧会もスタート。僕は常々、オープニングパーティというのが嫌いなので、今回も特にパーティはなしでいきなり通常営業でしたが、初日から会場の入場者記録を更新する、たくさんのかたが来てくれました。どうもありがとう! また来週にでも追加リポートしますが、会場ではいろいろ限定グッズを用意していて、これからさらに増えていく予定なので、お見逃しなく。


で、そういう怒濤週間のなか、これは見逃せないヴァニラ画廊の『シリアルキラー展』にも、急いで行ってきました。先週号で詳しくお伝えしたばかりですが、やはり実物に対面すると、すごい! 真っ白な画廊空間が、なにか得体の知れない、どす黒いもやの中に沈んでいるようで、なんとも言えない緊張感というか、居心地悪さと、でも目を背けることのできない磁力が共存していて、神経を逆なでし、こころをざわつかせる展示でした。

そのざわつきというのは、やはりメルマガで紹介したばかりの「死刑囚の絵」とはまた別種の緊張感でした。日本の死刑囚の絵は、自由を奪われた極限状態で、わずかな材料で描く、究極にパーソナルな表現ですが、アメリカの死刑囚はかなり待遇が違います。画材なども自由に使えるし、外部とのコミュニケーションも自由。それどころか自分の作品を刑務所内から販売することも自由。時にはリクエストを受け取って絵を描いて売ることもできるし、今回のコレクションでもシリアルキラーと直接文通して購入された作品が何点かあるそう。

つまり日本の死刑囚の絵とちがって、こちらはある種の自己表現でありつつ、商売でもあり、「ファン・サービス」ですらありうるという、これまた非常に屈折した表現形態であるわけです。


今回の展覧会ではカタログが用意されていて、簡素ながらかなり見ごたえ、読みごたえある内容でした。そのなかで元・山形県警科学捜査研究所で鑑識捜査に携わった、東洋大学教授の桐生正幸さんが、こんなことを書いています――

ひとつだけ注意すべき点がある。・・・稀にみるこれだけの展示物は、得体の知れない力を部屋中に充満させているだろう。我々は、これらコレクションの力に取り込まれてはいけない。これらは、シリアルキラー自身ではない。ただの心理学的な痕跡である。

「コレクションの力に取り込まれる」・・・まさに。何十人、時に何百人、本人も正確な数を覚えていないというほどの殺人を犯した、絶対的な悪という存在が放つ、抗いようのない吸引力。美しさでもなく、論理の明晰さでもなく、こんなに不気味な力に翻弄される展覧会体験は、あまりありません。

HNコレクション シリアルキラー展
~7月10日(日)まで開催中
入場料:1900円(展覧会特別パンフレット付)
@銀座ヴァニラ画廊
http://www.vanilla-gallery.com/

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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