• TOP
  • 編集後記

AFTER HOURS
編集後記

2013年02月06日 vol. 053

今週もお付き合いありがとう! 画像、ぜんぶ見れました? こんなボリュームの記事をメールで配信できるとは、いい時代になりましたねえ。

Facebookでもちょろりお見せしたのですが、先週は誕生日やら新宿秘宝館の打ち上げで飲み会つづき。そんな私的なことはどうでもいいのですが、用意してもらったケーキがあまりにおもしろかったので、ここでご紹介。ひとつは浅草の喫茶店『天国』が用意してくれた、年の数だけの「57枚のホットケーキ・タワー」。天国はホットケーキがおいしいのでも知られてます。


タワーの内部にはスパゲッティの心棒が埋め込まれて、倒れないようにしてある念の入れよう。てっきりスカイツリーだと思ってたら、「リンガです」とのこと・・・。


新宿秘宝館の打ち上げを兼ねた飲み会では、メイクすると恐ろしげなゾンビーナちゃんたちが、プルプル震える「脳みそケーキ」を作ってくれました! 血のソースがかかって、しかも顔が持ち手になってる楊枝つき! さらに特製万札扇子つき! みんなやっぱり、遊んでるときがいちばんクリエイティブですねえ。




ところで先週は2年近くにわたってつくってきた『ヒップホップの詩人たち』が無事発売。2日には最初のトークを代官山蔦屋書店でやらせてもらいました。書店なのにけっこうな音量で曲もかけられて、すごく楽しかったです。ご参加いただいたみなさん、どうもありがとう! トーク終了後には「あのひとはどうして入らなかったんですか」「あれも聴いてください」といったご意見をたくさんいただきました。ほんとにヒップホップの人気って、根強いんですね。テレビや音楽雑誌じゃ、ぜんぜん伝えられてないけど。

しかし1月31日に本がリリースされて、すぐに出てきたツイートが「本屋で手に取ったけど、値段見てすぐ置いた」とか、「高すぎてワロタ」とか・・・。600ページで3600円(税別)という値段は、いつもの僕の本より安いんですけど(笑)。

ページ換算してみれば1ページ6円。100ページの本なら600円、200ページのなら1200円・・というぐあいで、決して無駄に豪華なわけではありません。ワンシーズンしか着ない3600円のダウンジャケットをユニクロで買ったり、居酒屋で3600円使って泥酔して、しまいに吐いたりするのはオーケーでも、本だと「高すぎ!」になっちゃう。本の適正価格ってなんだろうと、いつも思います。

とはいえ3600円で「高い!」と言われるのは、つまりはいつも僕の本を読んでくれているのとはちがう層のひとたちが、見てくれているということでもある。ヒップホップという題材ならではの現象かもしれません。そう思うと、ちょっとわくわくもします。

『ヒップホップの詩人たち』には15人のラッパーが登場しますが、57歳の僕とは親子といってもぜんぜんおかしくない年齢差の若者たちばかり。リスナーもファンもそうでしょう。だから今回は完全な門外漢である還暦近いオッサンが、フィールドの外側から眺めたシーンということにもなります。それが「内側のキッズたち」にどう評価されるのか――不安でもあり、楽しくもあり。読んでくれた方は、ぜひ感想お聞かせください!

来週はまた、いっぷう変わったアーティストを紹介できる予定です。お楽しみに!

  • TOP
  • 編集後記

AFTER HOURS BACKNUMBERS
編集後記バックナンバー

FACEBOOK

BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

SHOPコーナーへ


圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

amazonジャパン


ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

amazonジャパン


独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

amazonジャパン


ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

amazonジャパン


東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

amazonジャパン


東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

amazonジャパン