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AFTER HOURS
編集後記

2019年10月23日 Vol.377

今週も最後までお付き合いありがとうございました。さまざまな場所で、状況で、独自の生きかたを貫く人々を今週はフィーチャーすることができました。気に入っていただけた記事、あったでしょうか。個人的には賞賛と違和感が入り交じる気持ちの、あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」が終わったタイミングで、こういう記事を発表できてすごくうれしいし、書いていてずいぶん勇気をもらった気がします。




というわけで先週はBABUくんの展覧会を観に、1泊2日で慌ただしく小倉に行ってきたのですが、訪れるたびに再開発が進み、つまらなくなっていく小倉駅南口前の一角で、大好きだった小倉名画座の「薔薇族」看板がなくなっているのに唖然。撤去されたという話は聞いていたのですが、実際に見てみると寂しいですねえ。小倉名画座は1階が一般的なピンク映画、2階がゲイ映画館になっているのですが、なにしろ昔ながらの薔薇族映画自体が年に数本しか新作がリリースされないし、日本全国で小倉と広島と横浜、3館しか薔薇族映画館が残っていないという現状で、営業を続けているだけでもすごいと言えるかも! まあ実情は映画館と言うよりハッテンバでしょうけど。


こちらがかつての小倉名画座入口まわり




思わず足を止めてしまう看板の愛好者は多かった!


夜になるとまたムーディな・・・・・・


名画座の先にある現役テレクラ。並びの「精女の館」もすごいが

名画座のすぐそばには九州唯一となった「A級小倉劇場」が元気に営業中だし、名画座の並びにはなんとテレクラも健在! いまはだだっ広い駐車場になっている一角は、かつてちょんの間街だったところ。さらに進めば船頭町のソープ街(BABUくんの展覧会はギャラリー・ソープでしたが!)。さすが「修羅の国」、まだまだ奥深そうではありますが、とにかく再開発の勢いはとまらなそうなので、急いで探検に行っていただきたいと思います。


そういえば先々週は清里フォトアートミュージアムで開催中の山本昌男展を紹介しましたが、久しぶりの清里駅前の荒廃ぶりもひどかった・・・・・・。フォトアートミュージアムはたいていクルマで行ってしまうので、駅に降り立つのは数年ぶりだったのですが、ほとんどのお土産屋や飲食店が閉まったまま。かつてオシャレなヤング・カップルの憧れだった観光地も、まさしく「ツワモノどもが夢のあと」とばかり夏草だけが元気いっぱいなのでした。


もの寂しさ漂う清里駅前


駅前商店街もこのとおり






建物もクルマも売り物件!
















清里は小淵沢から小海線に乗り換えるのが一般的ですが、電車を待つ間に駅前をぶらついてみると、古めかしいバスが2台、広場に置かれているのを発見。何気なく覗いてみると、異常に妙な油絵が窓から外に向かって、そして車内にも、ずらっと展示してあるではありませんか!


この「旧清里ピクニックバス」は窓に貼ってあった説明によると、

1990年から2018年まで約20年間
清里を眺め、旅人を乗せて巡ってきた、
緑と黄色のトラクターのジョンディアカラーと
紺と白のヨーロピアンカラーの
レトロな形の初代ピクニックバス、トラックを改造し
観光バスとして運行してきました。
乗り心地は穏やかでは無いものでしたが、
木で出来た横向きのベンチと真鍮の手すり、
大きなまぁるい飾り窓が美しく、
歴史を感じるみなさまに愛されるバスでした。
チャーミングな双子のレトロバスは惜しまれながらも
老朽化により、その役目を終えました。














思いがけず気合い充分のバッドアートに遭遇!

2018年と言えば、まだ去年じゃないですか! で、役目を終えたあとは無料ギャラリーとして活用されているわけですが、まさかこんな寂しい清里で、こんな強烈なバッドアートが見られるとは! ミュージアムのあとに見てしまうと典雅な美的体験が台無しになってしまうので、先に見といたほうがいいかもですね~。


ハッシュタグつけるひと、いるのか!

最後になりましたが、今週から数回にわたって、100回完結を前にした「二度と行けないあの店で・総集編」をつくってみます。こうしてまとめてみるとまた新鮮な読書体験でもあり、お楽しみいただけたらうれしいです。


公衆電話と悪書追放白ポストが現役な駅舎脇

そして来週は第5水曜でメルマガお休みさせていただくので、この機会にバックナンバーもじっくり掘ってみてくださいね!

http://www.roadsiders.com/backnumbers/

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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