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AFTER HOURS
編集後記

2013年11月06日 Vol.089

今週も最後までお付き合い、ありがとうございました。ECHOLILIAには僕も胸を突かれる思いでしたし、チェコのポスターにも大切なことを教わった気がしました。

先週は前号で告知した高松和樹さんの個展に行って、その帰りに京橋あたりを久しぶりにうろうろしていたら、お気に入りのアウトドアブランド・モンベルの巨大な路面店を、巨大オフィスビルに発見。やっぱりもう、ハイファッションよりアウトドアファッションの時代なのかもな~、とか思いながら店内を散策。と、店内奥の一角にギャラリー・スペースがあって、ちょっと変わった水墨画の展覧会を開催中でした。


『未知の扉を開け』-ロライマ山アタック前日―ベネズエラギアナ高地

険しい山々、荒涼とした大地・・・そうした辺境の光景が墨一色で描かれているのですが、水墨画というきわめて東洋的な技法と、世界各地の厳しい自然環境という、一見まったく正反対の世界が、不思議にぴったりマッチ、というかしなやかに寄り添っているようで、ちょっとびっくり。思わず作家の名前をメモして、家に帰ってからネットで検索してみたりしました。


『鳥は知っていた』-ロライマ山BCにて―ベネズエラギアナ高地

「南米ギアナ高地&パタゴニア氷河」をめぐる旅の作品、その作者は月風かおりさんというアーティスト。肩書は「風書家」となっています。ご本人からいただいた資料によれば――

愛媛県出身 東京在住  7歳より書の世界へ

京都光華女子短期大学卒業

20年以上にわたり芸術書、実用書の両分野を駆使し、毛筆演出の仕事に携わる

一方、芸術書の独自の世界を探すため2002年より感動創作に出発
地球規模で墨の世界を探求

自らの足で辺境を旅し、そこで体感する空気や万物を墨だけで表現する『風書』のスタイルを確立 日本初の「風書家」として活動を開始

2013年 南米チリ アルゼンチン パタゴニア氷河山群探訪
 南米ベネズエラ ギアナ高地 ロライマ山登頂
 エンジェルフォール直下到達(アウヤンテプイ)
2011年 ポーランドアウシュビッツ絶滅収容所
2009年 チベット横断 6500キロ
2007年 ネパールヒマラヤ探訪
2006年 イングランド NH ストーンヘンジ
2004年~2005年 アフリカ・サハラ砂漠往復縦断 18000キロ
2003年 アラスカ半島縦断 3000キロ
2002年 北米大陸横断 5500キロ


『直下への行進』-エンジェルフォールへ―ベネズエラギアナ高地

風をとらえる手段としてハレーダビットソンからオフロードバイクまでを操り、バイクの立入りが許されないエリアには、マウンテンバイク、徒歩またはロバ、駱駝を駆って旅を行う
形や意味をも超越したその場所の‘空気’が臨場感をもって写されている『風書』は、新しい墨の世界をつくり、冒険書家として多くのファンをもつ
今後世界7大陸での感動創作を目指して活動を続けている

ということで、昔ながらの「書家」というイメージから大きくはみ出す、激しい行動力で独自の作品制作を続けていらっしゃるようです。詳しい日程は以下のとおり、京橋のあと全国各地のモンベルストアを、来年夏までかけて巡回する予定だそう。お近くのかたは、ぜひ足を運んでみてください。


『奇妙な雲』―チリパイネNP

2013年:
金沢店 11/2~11/17
名古屋店 11/23~12/8
2014年:
京都駅前店 13/12/14~2014/1/5
青森店 1/11~1/26
大雪ひがしかわ店 2/1~2/16
渋谷店 2/22~3/9
奈良店 3/15~3/30
岡山店 4/5~4/20
高松店 4/26~5/11
神戸三宮店 5/17~6/1
大山店 6/7~6/22
キャナルシティ博多店 6/28~7/13
町田グランベリーモール店 7/19~8/3

モンベルストア店舗情報:
http://store.montbell.jp/clubshop/

しかしこういう出会いがあると、オーセンティックな現代美術画廊や美術館以外の場所で、いくらでも「見たことのないもの」を見られるチャンスはあるんだなあと実感します。アート系の展覧会紹介サイトなんかにも出ないでしょうから、やっぱり「足で稼ぐ!」のがいちばんだってことですねえ。


『サルトグランデ』-パイネ山景―チリパイネNP

月風かおり公式サイト:http://www.tsukikaze.com/

このメルマガがみなさんのもとに届く水曜日から、僕は終了間近のヴェニス・ビエンナーレに急いで行ってきます。来週号はヨーロッパのどこかからお届けすることになると思うので、もしかしたら現地撮って出しの話題を入れられるかもしれません。お楽しみに!

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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