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AFTER HOURS
編集後記

2012年11月28日 vol.044

今週もお付き合いありがとう、お疲れさまでした! 畸人研究会の新連載、これから不定期ですが続けていきたいので、応援よろしくお願いします。

今回取り上げてもらったのは、青森のはずれの自転車屋さんでした。写真を見た瞬間、僕が思い出したのはピカソの『トロ(闘牛)』という作品です。


これは古びた自転車のハンドルとサドルを、老いた闘牛に見立てた作品ですが、たしかピカソはどこかで、「これをつくって、そのあとすぐバラバラにして道に放り出して、それをまただれかが拾って、これウシに似てるな、みたいに思ってくれたら最高だ」というようなことを書いています。

ピカソがやれば大芸術品だけど、青森のじいさんはただの畸人扱い。でも、物体を見る目というか、物体の中に宇宙を見る目は一緒じゃないでしょうか。やっぱりストリートは多くのことを教えてくれる先生です。

記事中でリポートしたように、先週は大竹伸朗展にあわせてソウルに行ってきました。今年3回目・・ほんとに好きなんです。だって、こんなふうに道端にレコード屋の屋台まで出てるし、




夜は夜で屋台メシが最高だし!


僕は韓流ドラマやK-POPにはほとんど関心がないのですが、いま韓国ではインディーズ・シーンもけっこう熱いみたいで、こんなバンドが登場してます。このへん、もうちょっと調べて、また近いうちにリポートできればと。


http://youtu.be/wsXwz6B9Lmg

もちろん展覧会も最高でした。領土問題とか従軍慰安婦問題とか、マスコミはとかく「いま韓国も(中国も)対日感情最悪で、観光客も激減」みたいに、おもしろおかしく煽り記事を書いて平然としてますが、ほんとに現地をちゃんと見てるんでしょうか。斜め上からじゃなくて、まっすぐに、リスペクトを込めて。

だいたい古今東西、ヨーロッパだろうがアメリカだろうがアジアだろうがアフリカだろうが、隣りあう国同士が仲良かったためしはないので、当然ながら日本と韓国、中国のあいだにも問題はたくさんあります。でも、それはそれとして、人間同士の付き合いというのは別物、というふうに考えられないのは、すごく品性が貧しい気がします。

真冬を迎えたソウルはあいかわらず活気にあふれていて、日本人観光客もいっぱいいて、屋台のおばさんも、老眼鏡かけて地図を見てくれるタクシー運転手も、子連れのお母さんにさっと席を譲る地下鉄の若者たちも、みんなすごくフレンドリーです。大竹くんも「今回は時期が時期だけに、当初は少し心配したけど、スタッフはみんなものすごく親身で熱心にサポートしてくれた」と、感激してました。来週の『ソウル日日』では、そういうお話も少し聞けるかもしれません。

で、その大竹くんから読者のみなさまに特別プレゼント! 始まったばかりのソウル展のポスターを、手持ちで持ってかえってきたので、3枚だけですが差し上げます。 


「ニューシャネル」Tシャツなどで、すでにおなじみの大竹フォント・・と思いきや、なんとこれはソウルの若いデザイナーが、デザインしたものだそう! 黒に、金と蛍光ピンク! センス最高ですね!!! 先日の『ドクメンタ(13)マテリアルズ』プレゼントに落選してしまったみなさま、今度は当たるかも? 「大竹展ポスター希望」とご記入の上、ふるってご応募ください。

応募は contact@roadsiders.com まで

来週も世界と日本の辺境から、クールじゃなくてホットなストーリーをお届けします。お楽しみに!

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編集後記バックナンバー

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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