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AFTER HOURS
編集後記

2012年05月16日 vol.019

今週も長~いメルマガ、読んでいただいてありがとうございました。完読(というのか)、お疲れさまです・・。

先週はほとんど毎日トークという、珍しい営業ウィークでしたが、こないだの『吉永マサユキ写真集発売記念トークショー』に続いて、会員特典としてヴァニラ画廊でのリリー・フランキーさんとのトークを用意しました。これからも、こうしたトークはどんどんアップしていくつもりなので、フォローよろしくお願いします!

トークというと、マスコミ文化人とか元スポーツ選手とか、高額ギャラをもらって講演旅行生活、みたいな恵まれた方々もいるわけですが、僕なんかのクラスだと謝礼といっても、せいぜい1~3万円ほど。印税生活ならぬ講演生活にはほど遠いですが・・・でも各地でトークをしていてなにより楽しいのは、まずトークのあとの打ち上げで飲むウーロンハイ。そしていろんなひとと会えること!

とりわけ、このメルマガを始めてからは、東京だけでなく地方でも「メルマガ読んでます」と声をかけてくれるひとがけっこういて、すごくうれしい。最近はなんとなく、単に「呼ばれたから行ってしゃべります」ではなくて、毎回がメルマガのオフ会気分になってきました。こういう展開は、考えてませんでしたねえ。

いままでずーっと雑誌や本を作ってきて、いつも障害になってきたのは「配本」という大きな壁です。どんなに気合い入れて記事を書いても、分厚い本を作っても、都市部のアート指向の本屋さんとかは並べてくれるけど、地方の国道沿いの書店にはなかなか行き渡らない・・・とりわけ、僕が作るような本はそういう宿命を背負っていて、それがどうしようもなく悔しくて、でも解決しようがないままでした。AMAZONなどのネット書店ができて、ずいぶん状況が改善されたとはいえ、雑誌ならともかく、高い本となれば中味を見ずに注文するのは難しいものだし。

そういうフラストレーションと、なかば諦めながら長年つきあってきた自分としては、こうしてメルマガというかたちで、日本どころか世界中に、平等に同時配信できるのは最高にスリリングです。そして記事を読んでくれてるひとたちと、いろんな町で出会って、いろんなことを教えてもらって、それがまだ新しい記事になっていく。直接話せなかったひとには、動画でトークを追体験してもらって、感想を送ってもらう。そういうふうにメルマガという「情報の容器」を、少しずつ大きくしながら流していけたら、それが僕の理想です。

iTunesのような音楽配信システムが、音楽業界におけるメジャーvsインディーズとか、歴史的価値とかを完全にリセットしてしまったように、記事や書籍の電子配信というシステムは、これまでの出版社間の上下関係を完全にゼロにリセットしてしまいます。だって講談社の電子書籍だろうが、ロードサイド・ウィークリーだろうが、見る画面のサイズが変わるわけでも、ダウンロードのスピードが変わるわけでもありません。印刷部数とか配本とか、これまで大出版社が拠り所にしてきた資本力が、まったく無意味になってしまうのです。読み手にとっても自分が東京都心にいるのか、コンビニすらない田舎町にいるのか、そういうロケーションの上下関係が、もはや関係なくなります。

そうした既得権益を無意味にしないために、いま日本の電子書籍業界は「自分とこじゃないと読めないリーダーアプリ」だの、コピー・プロテクトだのに血道をあげてるわけですが・・そんなのぜったいにうまくいかないことは、音楽業界のたどってきた道を振りかえれば一目瞭然。だからこれから日本の電子書籍は、思わぬところから最高におもしろいウッチャリが出てくるにちがいないし、僕らもこのメルマガをベースに、どんどん展開を考えていきます。近々、その最初のステップをご披露できると思うので、ご期待ください! そしてこれからも、サポートよろしくお願いします。

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編集後記バックナンバー

FACEBOOK

BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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