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AFTER HOURS
編集後記

2013年01月16日 vol. 050

今週も世界と日本の辺境から記事をお送りしました。いかがでしたか。

今回のROADSIDE台湾では、台南の麻豆代天府を紹介しました。取材に訪れた1月5日は「廟会」と呼ばれる道教の祝日だったようで、午前中からなにやらざわざわ。境内に入ってみると、とんでもない量の爆竹を用意しているひとたちがいます。


麻豆代天府の門前では、朝から廟会の準備が始まっていた

で、しばらくすると楽団の音とともに、御輿が登場。そのあとに巨大な太鼓や、神様らしき扮装の踊り手がやってきて、そこで爆竹が大炸裂! カメラを構えていられないほどの爆音と煙の中を、悠々と練り歩くのでした。すごい!


恐ろしいほどの量の爆竹が用意されている・・着火はガスバーナー!


そして爆竹がはじけ、祭りが始まった


ATVに引かれた大太鼓が登場




なるほど、ワルっぽい雰囲気を漂わせる若者たち


こんなかぶりものを身につけて踊りまくるのです。腹に開いた穴が顔の位置。ここから前を見る


膨大な爆竹の残骸を、黙々と片付けるおじさんたち

ところで台湾は韓国と並んで、激しい受験戦争で知られています。小学校どころか幼稚園から塾通いという子供もたくさんいて、日本よりもはるかにタフな環境で、子供たちは日々戦ってます。

で、当然ながら脱落者も出てくる。その受験戦争から落ちこぼれた子供たちはどこへ行くのかと思って、現地の友達に聞いてみたら、「お祭りで踊るんです」と!

お祭りで踊らないか、と先輩や友人から誘いがかかると、台湾ではそれが不良化への重要な第一歩だそう。誘いかけるのはだいたい街の不良グループで、子供の親たちは「うちの子が祭りの踊りに誘われた、どうしよう」とオロオロするのだとか。

お祭りで練り歩く若者たちを見てみると、たしかに黒の革ジャンやジャージをワルな感じで着こなしているタイプが多く、ちょっとヒップホップというか、ギャングスタな雰囲気。

なかでも人気なのは「かぶりもの」を身につけた神様役で、顔が見えないという利点を活かし、廟会で踊りまくるのがお約束。麻豆代天宮でも、そんなかぶりものの神様が活躍していました。

聞いたところでは、そういう神様役のうちでも、最近は「電音三太子」と呼ばれるキャラが大人気だとか。三太子とは「ナタ」とも呼ばれる道教の少年神で、「蓮の花や葉の形の衣服を身に着け、乾坤圏(円環状投擲武器)や混天綾(魔力を秘めた布)、火尖鎗(火を放つ槍)などの武器を持ち、風火二輪(二個の車輪の形をした乗り物。火と風を放ちながら空を飛ぶ)に乗って戦う」(wikipediaより)のだそう。

「電音」とは、漢字から察せられるようにテクノ系のダンスミュージック。なので「電音三太子」とは、ちゃらいテクノ・ディスコに乗って、廟会や各種イベントで踊りまくる、新たなタイプのパフォーマーなんですね。youtubeでも、いっぱい動画がアップされてます。

電音三太子「BOBEE 保庇」演出

http://youtu.be/69U2lSR0xnE


2012屏東萬丹元宵節/電音三太子

http://youtu.be/-BG_RHOaHnA


保庇正妹團:台版AKB48-大甲鎮瀾宮記者會 2011.5.28
こちらは台湾版AKB48との競演!

http://youtu.be/RV92DiteFxU

不良のダンスといえば、我が国では「よさこいソーラン」にとどめをさすわけですが、「電音三太子」はその台湾版なのかも。ドロップアウトと音楽とダンスが結びつくなんて、ちょっとうれしいというか。横浜中華街とかでも、ぜひ一大パフォーマンスを披露していただきたいものです! 台湾、やっぱりいいなあ。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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こころがかゆいときに読んでください
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東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
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