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AFTER HOURS
編集後記

2013年03月06日 vol. 057

今週も最後までお付き合い、ありがとう! いかがでしたか。ご感想、ぜひFacebookページまでお寄せください。高橋恭司さんの展覧会の記事、当初は告知に入れようと思っていたのですが、デレク・ジャーマンのことを書いていて、急に30数年前のロンドンへと気持ちがワープ。思いがけず長い記事になってしまいました。

パンクからニューロマンティックにいたる時期のロンドンって、いまとは比べものにならないほど街は荒れてて、汚くて、貧しい若者たちで溢れてましたが(ニューヨークも同じだけど)、そこにあった絶望と期待がまじりあうヒリヒリとした空気感は、若い自分にとってものすごい刺激でした。この30年間のうちに僕が、街が失ってしまったものを考えながら、もういちどデレク・ジャーマンの映画にどっぷり浸りたくなります。

ところで去年の4月11日号で紹介したアマチュア・カメラマン&画家の川上四郎さんを、覚えているでしょうか(『周回遅れのトップランナー』http://www.roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=41)。


1930(昭和5)年生まれ、現在83歳という川上さんは、戦後ずっと国会図書館に勤めたあと、定年退職後は横浜郊外の団地で絵を描いたり、コーラス・グループで歌ったりしながら、充実した趣味生活を送る毎日です。




お知らせハガキも激渋

その川上さんがいま、横浜関内のギャラリーで個展を開催中。『私は見た』と題されたその展覧会には、記事で紹介した作品群のほかに、新作もけっこう展示されていて、旺盛な制作欲に驚かされます。会期は今週日曜までですが、川上さんも在廊されていることが多いそうなので、関東エリアのみなさんは横浜で美味しいもの食べついでに、ぜひ立ち寄ってみてください! なんとも言えない画題と、なんとも言えない色彩感覚。間近で見るその強烈な世界観は、アウトサイダー・アート好きにはたまらないはずです。


会場は関内駅から歩いてすぐの好立地


外に向けて飾られた新作。その意は「男に女が蹴りを入れていて、それに見とれたウェイトレスが飲み物をこぼしてしまったところ」だそう・・・




旧作、新作取り混ぜて20数点が整然と並ぶ


新作の100号を前にした川上さん。これを団地の部屋で描いちゃうんだから、すごいです!


仲間がたくさん集まったオープニングパーティでは、自慢のカンツォーネを披露。声の張りにびっくり!





『私は見た』川上四郎展
~3月10日まで
ギャラリー・ミロ
横浜市中区吉田町4-1
045-251-5229
http://www.yoshidamachi.org/art/art04.html


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編集後記バックナンバー

FACEBOOK

BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

SHOPコーナーへ


圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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