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AFTER HOURS
編集後記

2015年11月25日 Vol.189

今週も最後までお付き合いありがとうございました。気に入ってもらえた記事、ありましたか。

先週はイベント続きで、「俺のエロ」展の画廊当番から始まって、福岡で2日間のトーク、そのまま仙台空港に飛んで、友川カズキさんのライブでトーク&対談。で、月曜の昼に黒川郡大和町の「にしぴりかの美術館」に立ち寄り、東京に夕方帰ってメルマガ書き始め、この後記を書いてるいまは火曜の朝6時・・・涙。しかもその間、持ち歩いてるMacBook Proが壊れてしまい、福岡であわてて新機種購入というハプニング付き。毎週綱渡りだけど、今回は特にスリリングでした!

しかし今週の「捨てられないTシャツ」に登場してくれた、新宿御苑前のバーのママ、バカですね~(笑)。でも、記事をつくってて、ちょっとウルッと来てしまった。進歩しない=オトナにならないって、なんて素敵な生き方なんだろう。

1996年、アトランタ・オリンピックのときに現地のアート系出版社が、世界各地から何人かの作家を招いて、アーティストブックを現地制作するというプロジェクトがあり、大竹伸朗くんも選ばれてアトランタに滞在、『ATlanta 1950+50』という、すごく凝った本をつくったことがあります。

アトランタに着いて、ネクサス・プレスというその出版社のオフィスで担当者(社長だったかな?)の女性と顔合わせ。一見、ただのアメリカのおばちゃんという風情だったのですが、ふと彼女のデスクを見ると、壁に新聞の切り抜きが貼ってある。それは1964年にビートルズがアメリカ・ツアーをしたときの記事で、アトランタのスタジアムで絶叫する少女の写真でした。ん?と思ってみていると、そのおばちゃんが「これ、あたしなの」と。その瞬間、「このひとは信じられる!」と大竹くんは思ったそうで、その予感どおり滞在制作はすごくポジティブな日々だったようです。

子どものうちは「ロックじゃなきゃ」とかいきがってたのが、いつのまにかおしゃれなジャズがかかるバーで「いつもの」とかバーテンに言うようになって、そのうちキャバ嬢とカラオケボックス・・・こういうのが「成長」というのなら、「勝ち組」というのなら、そんな人生、どうでもいい。成長できなくても、勝てなくても、ずっと好きでいられるもの、夢中になれるものがあるほうが、最終的にどれくらい幸せなのかと、つくづく思います。それが音楽であろうが、AVであろうが、秘宝館であろうが。

いま、これを読んでくれているあなたの机の前には、どんな写真が貼ってあるんだろう。どんな音楽がかかってるんだろう。どんなTシャツが、箪笥の奥に眠ってるんだろう。


ここにも成長できないひとたちが・・・

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編集後記バックナンバー

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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