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AFTER HOURS
編集後記

2016年06月08日 Vol.215

今週も最後までお付き合い、ありがとうございました。かなり特殊な記事が揃いましたが! 気に入ってもらえたお話、あったでしょうか。

今回は土曜から始まる展覧会の設営とメルマガ準備が完全に重なって、かなり危険な状態だったのですが、なんとか後記を書く段階にたどり着きました・・・いま火曜の昼ですが。


という非常時にもかかわらず、なぜか興味深いイベントが重なり、そっちも行かないと! で、さらにバタバタの日々でした。またすぐに詳しくリポートしますが、まず金曜日は毎年この時期に竹橋の科学技術館で開催される『全国矯正展(全国刑務所作業製品展示即売会』。かつて『刑務所良品』という、刑務所作業製品を集めた本を作ったご縁で、なるべく毎年お邪魔するようにしてます。今年もいろいろおもしろグッズをゲットできたので、できたら来週号で紹介しますね!


そのあとは『独居老人スタイル』に登場してくれた美濃瓢吾さんが、久しぶりに東京で開いた展覧会『写句展』終了間際に駆け込み。美濃さんはあれから大病したり、写真を撮らせてもらった静岡の家が洪水に遭って、命からがら助かったりと災難が続きましたが、いまは九州佐伯に落ち着いて、猫と暮らしつつ制作の日々。

もともとは招き猫の絵などで知られる画家が本業の美濃さんですが、今回はみずからの造語だという「写句」作品を集めた展示。写句とはその字のとおり、俳句を写すということだそう。


勝手な言い分、造語ながら、俳句を墨に写す、あるいは、転換することを「写句」と呼ぶことにします。

永い間、活字で読むことに、私たちは慣らされています。そこに、墨を、再び投じてみようと。

古典の現代語訳の逆みたいなものと思っていただいてもいいのですが、私自身、けっして書に固執するのではなく、あくまでも、「墨そのもの」と「言葉」が合わさって具現化する、そのさらに「先の」世界を眺めてみようという、気持ちから派生しています。

原則として、八ツ切サイズ(242 X 303mm)の額の中に、墨を閉じ込めています。

しかし、「五、七、五」が、一気に、改行なしで見えてくる世界、日本人が為し遂げた、この俳句という短いフレーズは、墨に触れると、周りの余白を巻き込み、思い掛けない光景を醸し出してくれます。同じ句でも、十回写すと、十通りの墨の場景が出現します。

つまり、「写句」です。

だからこそ、時代を突き抜けて存在する、古典の「言葉」世界を、先人たちの宝物を、活字だけに留めるのは、なんとも遣る方ない、---写句のススメとします。
(画廊サイトより)




というわけで、湯島のギャラリー羽黒洞にはご覧のようにずらりと「写句」が並び、壁面句集という趣でした。「写経」というと重~い感覚がつきまといますが、写句にはなにか飄々とした空気が流れているようで、いいですね! まさに美濃瓢吾さんらしい作品でした。ちなみに美濃さんはこの写句を筆ペンで書いてるそう。「あれがいちばんいいんですよ~」とのことで、そういうところもいいなあ。


そして土曜日。東京のおしゃれさんたちはこぞって、墨田ポリフォニーホールでパティ・スミス&フィリップ・グラスの『THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ』を観に行ったわけですが(チケット1万4000円って!)、こちらは鶯谷のデパートメントH「大ゴム祭」へ。前々回のゴム祭を本メルマガで紹介して以来の、久しぶりのデパH。今回も明るい変態さんたちが全国から集結して、夜中から朝まで大充実のイベントでした。こちらもなるべく早くリポートします!

東京にいるときはいつもこんな調子なので、実は地方出張してるときのほうが原稿に集中できたりするのですが、でも現場で体験したことをそのまま伝えるために、このメルマガを続けているわけなので、当分はこんな感じで走り回る生活が続くのではないかと。来週号もいろいろありそうなので、お楽しみにお待ちください!

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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