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AFTER HOURS
編集後記

2012年01月18日 vol.003

アフターアワーズ:編集後記

今週も記事3本、いかがだったでしょうか。アーカイヴでは先週に引き続いて、犬の話題を再録しました。どちらもBBRUTUSの犬特集のために撮り下ろし、書き下ろしたものです。そういえば先週掲載した「畜生道」では、BBRUTUSに載せるときに「畜生という言葉はどうも・・」と、かなり揉めたことをいま思い出しました。当然、そのまま行きましたが。

話かわって先週、13日の金曜日には、『演歌よ今夜も有難う』でも20ページ近くを割いてご紹介した異色の芸人「エノケソ」さんの、生前葬というのに行ってきました(お日より、いいですね~!)。本を読んでいただいた方はおわかりかと思いますが、案内状によれば――

さて私大内良明(エノケソさんの本名)は、お陰さまにて芸能生活58年を迎えておりますが・・この処おしゃべりの途中にて吐血することがときどきあり・・いっそのこと80歳を越えているのだから生前葬でもやったらどうかなんて冗談のような本当の声がかかり・・

と言うわけで、一日40本は吸うというヘビースモーカーであるエノケソさんは、末期の肺がんにかかっていて、余命半年なのだそう。「血を吐くって、おもしろいねえ」とか、「治療なんて、タバコ吸うのが治療だよ!」とか言ってるんですから、しょうがないですが。


宴会場入口に設えられた立派な祭壇。友人の葬儀屋さんが手配してくれたもので、「ぜんぶコミコミ20万円セット!」だそうです

その愉快な(?)闘病記は、ちょっぴり本書でも紹介してありますが、「半年前も、たしか余命半年とか言ってた気が・・」とか思いつつも、とりあえず行ってみた生前葬は浅草のホテルの大宴会場。80人以上が集まる大盛況で、しかも浅香光代に小中陽太郎に志茂田景樹に世志凡太にユセフ・トルコに江戸屋猫八に・・と大変な面々。わが『演歌よ~』からもみどり・みきさんと、団鬼六夫人の黒岩安紀子さんが参加していて、思いがけぬ楽しい3時間ほどを堪能しました。


乾杯の発声は志茂田景樹さん!

「きょうも38度5分熱があって・・」とか言いながら、ときにポータブル酸素吸入で息を整えながら、それでも舞台に立てば元気に駄洒落をかましたり、持ち歌の『霊柩車はゆくよ』(作詞・丘灯至夫、作曲・小林亜星!)を熱唱したりと、最後までお元気でした。


歌に、おしゃべりに大活躍だったエノケソさん


浅香光代さんも激励に駆けつけて

「生前葬ってのは、だいたい元気なうちにやるもんでしょ。こんな末期患者がやるってのも初めてじゃないかね」と、ご本人はみずからの病状までをシャレのめし、それをまた集まったみんなが受けて大笑い。こういうふうに死を準備する、というと大げさですが、みんなにグッバイ言うのも、昭和の浅草らしいイキなのかなあと思った一夜でした。


相方の「ひはり」さんと『スクスク唱歌』を、CDの歌詞カード見ながら熱唱


もちろん最後は記念撮影。ちなみにいちばん右端、渋い和服の女性が黒岩安紀子さん


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編集後記バックナンバー

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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